ユーロドルの行方はこの人たち論戦にかかっている~9月の利上げまだある?
昨日フィッシャーFRB副議長が、9月の利上げの可能性について、まだ確定してないとの趣旨の
発言をしました。中国の通貨切り下げと、ここのところの株価の動乱で9月の利上げは見送りとの
見方が大勢となっていましたが、昨日のフィッシャー副議長の発言は、9月の利上げもまだテーブル
の上にあるとの受け止め方を市場はしたようです。
そこで、投票権のあるFOMCメンバーのここのところの発言をまとめてみました。
Chair Janet Yellen: 7月に今年の利上げは適切だとの発言。
Vice Chair Stanley Fischer :昨日金曜日のインタビューでまだ9月の利上げの可能性もまだ確定していないとの趣旨の発言。
Gov. Lael Brainard :6月の発言でFedは労働とインフレの利上げに適切かどうか根拠をしめすべき。
Gov. Jerome Powell :8月の初旬にまだ9月の利上げを支持するかどうか決めていない。
Gov. Daniel Tarullo :6月の発言で米国経済はモメンタムを失いつつある。
New York Fed President William Dudley :今週の水曜日に利上げの切実さを欠いてきている。
Chicago Fed President Charles Evans :来年の中旬まで見送るべき。
Richmond Fed President Jeffrey Lacker :利上げが遅れる場合の影響についての論文を来月発表予定。
Atlanta Fed President Dennis Lockhart :今年の利上げを予測しつつも中国の問題などで予測するのは困難。
San Francisco Fed President John Williams :6月に今年2回の利上げを言及。
金曜日のフィッシャー発言で、まだ9月の利上げの可能性も捨てきれないものの、やはり結局は来月の
FOMCまでのこの世界同時株安の動きが収まるかどうか、ここにかかってきているようです。
ユーロの動きとしては、利上げの可能性が浮上してくる状況、すなわち株価が安定してくれば、
今週の後半の動きの流れを引き継ぎユーロ売りドル買になりやすいですが、これだけの暴落を招いた
状況を考えると、個人的には来週のユーロドルは押し目買いの推奨です。
↓キャッシュバック中のFX!