
ユーロドルの膠着状態から抜け出す決めてとなる要因は?
ユーロドルの相場が完全に膠着状態に入った感があります。
抵抗線となっている、1.10台は3度トライして失敗している格好
となっており、上値の重さが印象付けられるような相場展開です。
一方で、3月16日に底値1.0450を付けた以降の相場展開は、それまで
のユーロ下落の一本調子の時とモーメンタムがかわってきており、
現在のステージでは、ユーロドルは、上値が重いという固定観念は
捨てたほうがいいようなチャートをしています。
ここ数週間のユーロドルの反発のきっかけをつくっているのは、
明らかに、FOMCでの、ハト派的なステイトメントが発表された以降
であり、その根拠となっているのは、ここ最近の振るわない米国の経済指標と
なんといっても、アメリカの平均賃金が先月は下落していたことです。
今週の雇用統計では、雇用者数の伸びが予想通り好調でも、平均賃金の伸びに
焦点があたるような気がします。
その意味では、ユーロドルの展開としては、まだユーロのショートカバーに触れる
可能性が高いように思われます。
もう一つは、ECB国債買い入れについてです。
あまり注目しているひとはすくないくょうですが、ドイツ国債の買い入れ対象が
不足しているようです。
既にECB基準のイールドを下回っている国債が42%に達しているらしく、
現在ドイツ国債の流通市場は約1兆1000億ユーロで、その半分以上がすでに
買い入れ対象外という事態に陥っています。
ECBが買い入れ条件を変えるのかどうか、こちらも市場を動かす要因に
なりそうです。
キャンペーン中のFX業者??