ユーロドルのショートカバーに対して、明日のFOMCでおさえておきたいこと
ユーロドルは、安値を更新してからは、昨日は調整の動きに
終始しています。
その背景としては、やはり明日から始まるFOMCへの警戒感が強い
ためだと思われます。
そこで、ユーロドルのショートカバーになりやすい、今回のFOMCの
事由についておさえておきたいと思います。
1. “忍耐強く”の文言が外されるのは、すでに市場はほとんど織り込んで
しまっている。
ー おそらく、それにかわって経済指標重視の姿勢と、利上げの決断はその都度の
会議において決定されることを強調する、ことがコンセンサスですが、側近の
アメリカの経済指標が弱いことと、賃金の停滞を考えれば、その後の会見で
ハト派的なコメントを残すことも想定されます。
2. 成長率とインフレ予測の下方修正される可能性があること。
ー 2015年の米国のGDP成長率は、2.8%の予測に設定されていますが、2015年の
Q1の成長率は最初の予想の2.5%対して1.5%にとどまる見通しです。
この2.8%成長を達成させるためには、今後の四半期ごとに3.2%の成長率が
必要となります。
昨年の12月からドルが10%上昇したことや、一方で一般家庭用のガスの価格が
昨年末から上昇に転じていることを考えると、成長率の見通しを下方修正する
リスクもあります。
またコアのPCEインフレ指標も前年比で1.3%に落ちてきていることを考えると
と、前回12月に出した2015年のコアPCEインフレ予測、1.65%を下方修正する
可能性もあります。
ちなみに2016年度は、1.85%,2017年は、1.90%の予測をFEDはたてています。
短期的には、ドルの為替相場は買われ過ぎの調整があるかもしれません。
ユーロドルも短期的には、チャート上でも、少し歪んだダブルボトムのフォーメーション
を昨日の調整で形成しており、短期的には、まだユーロのショートカバーに注意かも
しれません。
キャンペーン中のFX業者↓