ユーロの強さが際立ち始めてきた最近の動向
昨日、LTROで借入れたいた銀行の早期返済予定額が発表された。
これは昨年から2回にわたり債務危機に直面していた祭、ユーロの銀行が
ECBからLTROで3年のレポのかたちで借入れた総額約1兆ユーロの資金です。
昨日の発表によると今回の第一回の返済で約1890億ユーロが返済される
予定とのことそのうち約3分の1がスペインの銀行からの返済予定とのこと。
これから察するに、ユーロは危機回避したところよりもさらに上の健全化に向けて
むかったているとの見方もでてきます。
また新たに危機に直面する際にはこのファシリティが有効であることを証明した
ことになり、ユーロの堅調さはしばらく続きそうな状況です。
また今週発表になったドイツの景況判断を示す指数、ZEWとIFOが発表されましたが
これが両方とも予想をはるかに超える期待値を示しています。
一方でUKは、昨日発表されてGDP予想も悪かったですが、それをも凌ぐ悪さで
前期比マイナス0.3%となっています。
また将来的な話ですが、UKはキャメロン首相が選挙で勝った場合、EU離脱に向けた
国民投票を実施するとのことです。
経済的には、もちろんEUに依存している比率が高いだけにUKはどこに向かおうとして
いるのか迷走が続きそうです。
こうしてみるとここ最近の動向は強い通貨ー弱い通貨の色分けがはっきりしてきている
ように見えます。