ユーロのファンダメンタルズの弱さが露呈
今週もユーロが重い展開となりました。
これで約2週間調整相場が続いています。
前回、ユーロは上値を超えて新たな上昇トレンドにはいるのかそれとも
ユーロは当面のピークをうち終わったのか今週が見極めるために重要で
あると書きましたが、今週の動きをみるとユーロはほぼどの通貨に対しても
安値を試し、金曜日の夜中に若干戻して引ける展開となりました。
この間出てきたユーロのファンメンタルズとしては、第四半期のユーロ圏の
GDPが年率で2.3%下落していることが発表されました。スペインが年率
で2.8%の下落、イタリアが3.7%の下落。またイタリアの自動車セールス
は前年比で18%下落、建設のアクティビティも過去5年間で26%減少
しています。
ドイツの景況感が回復しているものの、ユーロ圏内での格差の広がりが悪化して
いることが今週木曜日の発表で露呈していることがわかりました。
ユーロの債務危機を脱したことによるユーロの買戻しはほぼ到達したレベルにまで
あると思われ、ここからは原点に立ち返ってレンジ相場を想定したトレードが
機能しそうです。
ユーロ円相場は、別のファクター、政治相場のなかで動いているので、円のファンメンタルズ
を焦点にあてたほうがよいと思われますが、ユーロドルでは、一時期1.37まで到達
しその後1.33台の半ばで調整され、1.33-1.35を中心としたレンジ相場
がしばらく続く感じがします。