ユーロが堅調なもう一つの背景
下記のグラフはアメリカの原油の採掘数の変化です。
原油価格の急落で、原油の精製に採算が合わなくなった昨年の後半以降、
アメリカでは今年に入って急速に原油の採掘数を減らしています。
これが、最近の原油相場が堅調に推移しはじめた背景のひとつといってもいいと
思います。
ユーロが対ドルで底を打ったのも、原油の下落が止まった時期とほぼ重なり
ます。現状のマーケットをみてみると、原油だけではなく、鉄鋼、小麦といった商品価格も
堅調な地合いにシフトしており、この環境がコモデティ通貨を含めて対ドルで下がりにくく
なっている要因です。
ユーロドルは、二番天井となっていた1.1350を上抜けした以降は、逆にそこが支持線と
して機能しはじめています。
もちろん、中長期からみれば、1.1500というのは、ユーロの戻りのターゲットとなりやすい
水準ですが、意識している参加者が多いければ多いほど、ユーロは下がりにくい地合いに
変わってしまっている可能性があります。
現状の商品価格の動向を鑑みるに、ユーロドルは当面、押し目買いのスタンスを維持したほうが
よさそうです。
キャッシュバック中のFX業者↓