
ユーガブやサーベーションの世論調査は12月イギリス総選挙にどんな傾向を示しているのか?
イギリスの総選挙が為替市場でも焦点となっています。
12月12日に実施されるイギリス総選挙は、ジョンソン
保守党政権の今後の行方を占うだけでなく、ブレグジットの
行方を占ううえでもとても重要な選挙です。
そこで気になるのが、選挙に向けての世論調査ですが
その代表ともいえるユーガブの世論調査をはじめ選挙に
向けてのトレンドがでているのか?気になるところです。
そこで今回は各政党への支持率の傾向について世論調査
の状況をベースに分析してみました。
最近の各世論調査の状況は
↑の各世論調査の結果をみると保守党が4%から17%リード
しています。
そこで問題となるのが、ユーガブの世論調査が正しいのかそれとも
サーベーションの調査が正しいのかという問題です。これらの
世論調査の一部は的外れになる可能性があります。実際に
メイ首相のときも辛うじて勝利に引っかかった記憶があります。
メイ首相の時の総選挙で見失っていたこと
それは、総選挙直前の傾向です。
ほとんどの世論調査は保守党の勝利を示唆していましたが
選挙直前のトレンドは明らかに労働党が猛追していました。
前回のメイ首相の総選挙の時、もし総選挙の日が1週間遅ければ
おそらく保守党は敗北していただろうし、もし総選挙日が1週間
早ければ、おそらくメイ首相はDUPの助けを借りる必要は
なかったと思われます。
ここ最近の保守党支持の傾向は
これはここ最近の保守党に対する各社の世論調査傾向
ですが、どれもだいたい右肩上がりです。
保守党への支持は34%から41%のレンジで6社が
上昇傾向を示唆しています。
一方で労働党への支持は、ほとんどが停滞しており、
直近で労働党への支持は21%から29%です。
ここ6か月を平均すると保守党が労働党を平均して
13ポイントリードしています。
これは労働党に地滑り的に勝利する数字といってもいいかも
しれません。
ブレグジットに対する世論調査は?
このグラフをみるとEU残留を支持している人々のほうが
ブレグジットよりも確実に多いことがわかります。
しかしながら世論調査結果は労働党がリードしているという
矛盾もおきています。
結論
これらの世論調査結果からいえることは、人々は労働党の
コービンに対しては拒否反応を示しているということです。
コービンへの拒否反応のほうがブレグジットよりも
大きいということがこの調査でわかります。
この調査でわかることは、ロンドンのビジネスマンは
労働党のコービンよりも保守党のジョンソン氏を支持
していることがわかります。
ただ前回のメイ首相の選挙の時のように情勢は刻々と
変わる可能性があります。