モンテ・パスキが公的資金注入決定を受けて今後ユーロ相場は落ち着くか?
イタリア議会は15日、銀行業界再編の取り組みの一環として、
モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナなど経営難の金融機関
に最大200億ユーロを注入する法案を可決しました。
下院の最終承認により、昨年12月に出した政令は法となり、
その適用対象となる銀行は緊急流動性保証や資本注入を受けられる
ようになります。その第一号となるのが、12月の資本増強
にしたモンテ・パスキ銀行になります。
懸念のイタリアの不良債権問題が一服する?
モンテ・パスキは昨年12月に増資に失敗し、今回の新たな
プログラムの下で公的支援を求める銀行第1号となりました。
モンテ・パスキには88億ユーロの調達が必要だと、ECB
は見積もっています。同行を含め、イタリアの銀行が抱える
不良債権は3600億ユーロに上っているともいわれています。
ユーロドルの動向は
↑はユーロドルの週足のチャートです。
ユーロは中期的には崖が崩れたような下落基調に
ありますが、今年にはいってからは、ユーロ買い
調整のなかにあります。
ここ最近では、ECBがさらなるイタリア国債を含めた
QEの示唆やイタリアの不良債権問題に一服感も
出ており、中長期のユーロ売りポジションの買戻し
調整がまだ続くと思っております。