モンティ首相へのラブコールともにユーロ高基調強まる
先週末はイタリア、モンティ首相の辞任のニュースに反応して好調だったイタリア
国債も急落、ユーロも下落しましたが、今週にはいってその懸念も払拭しつつ、そして
ユーロも上昇基調を強めています。
反旗を翻したベルルスコーニの不人気はいまだに顕著で、逆に現在の暫定政権から
本格的に選挙を経た本格政権が誕生するとの期待感もでてきているようです。
現在中道左派による連立政権にモンティ首相を擁立しようとする動きが加速しています。
今回モンティ首相が辞任したときに国債が急落したこともモンティ首相に対する信頼
をより強くする結果となったようです。
モンティ首相が2月に行われるだろう総選挙に出馬するかどうかまだはっきりして
いませんが、今週末出席したEU首相からの信頼も厚く、モンティ氏自身立候補する
ことにまんざらでもなさそうです。
もし選挙を通してとの本格的政権が発足できれば、今回モンティ首相が辞任する
ことは結果としてよかったことになると思われます。
今週末に開かれたEU首脳会談では、南欧、フランスが提案している連帯基金構想
についてはドイツは反対、また公共投資を国家債務に組み入れないとするイタリア
フランスの案をドイツが拒否しています。
今回ギリシャに関してはとりあえず合意に達したものの、来年ドイツの選挙を控えて
EU間での意見相違のみぞは深いようです。
ユーロ相場はいよいよ110円直前、ユーロドルでも三頭となっていた1.3150
のクリティカルなライン直前、突破する勢いとなっています。
ユーロは対円だけではなく、他の通貨に対しても注目です。