モルガンスタンレーの見通しだとトランプ政権政策実行リスクが増す?
週明け、トランプ大統領就任後の最初の週のはじまり
ですが、ドル円は、114円割れからスタートしています。
その背景としては、トランプ氏の就任演説で、
保護主義は全面強調したものの、ほかの
ポジティブなことはなかったこと、そして
早速、トランプ氏が公約としていた、確定申告書
の公表をしないことを明らかにしたことも、
ひとつの要因としてあげられます。
早速世論と議会を敵にまわす?
トランプ氏は公表することを約束していたものの
見事に反故したかたちです。
この問題に対しての署名も20万人以上集まっている
にもかかわらず、大統領アドバイザーのコンウェイ氏
は、人々は気にしていない、と一蹴してしまいました。
この調子だと、議会との軋轢も深まって、政策も
前に進まない懸念も持ち上がってきます。
保護主義だけ全面に出るリスク
大手のアメリカのインベストバンクであるp、モルガンスタンレー
も、この議会との溝を指摘しています。
保守主義的な原則がないまま、ただ減税をすることに
共和党内でも反発があり、トランプ氏の税制改正が
実行できないリスクを指摘しています。
こうなると、大統領令だけで、実行できる議題、
すなわち貿易絡みで敵対相手国をつくることが、トランプ政権
の最も取り組みやすい課題となるリスクが浮上して
います。