
モハメド・エラリアン氏のWiki的経歴とイスラエル・イラン戦争の市場影響についての意見は!?
米国の有名な経済評論家である、アリアンツ主席経済顧問
である、モハメド・エラリアン氏による、今回起きた
イスラエルのイラン攻撃に及ぼす市場への影響について
紹介したいと思います。
モハメドエラリアン氏の経歴
出生地米国ニューヨーク
学歴ケンブリッジ大学,オックスフォード大学大学院
学位経済学博士(オックスフォード大学)
経歴国際通貨基金(IMF)に15年間勤務した後、米シティ・グループ系列の
ソロモン・スミス・バーニーのマネージング・ディレクターを務める。
1999年米大手債券運用会社ピムコに入社。マネージング・ディレクター、
投資戦略グループのシニア・メンバーを務め、“債券王”の異名を持つ
同社創業者ビル・グロスと共同で資産運用を担った。その後、
米ハーバード大学基金を運用するハーバード・マネジメント・カンパニーの
社長兼CEO(最高経営責任者)として2年間勤務。この間、同大学のビジネス・スクール
で教鞭を執り、同大学の副財務長も務めた。2007年ピムコCEO。2014年
3月ドイツのアリアンツ・チーフエコノミック・アドバイザーに転身。リーマン・ショック
の前年である2007年、著書「市場の変相」で金融危機を含む世界経済の構造転換を予測。
また、金融危機後の世界の低成長を示す“ニューノーマル(新たな常識)”を提唱した。
エジプト首相候補に名前を挙げられたこともある。
イスラエル・イラン攻撃の市場への影響
アリアンツ主席経済顧問モハメド・エラリアン氏が、エスカレートするイラン・イスラエル間の
軍事衝突のインプリケーションについて語っている。
「たくさんの『もしも』がつくが・・・」
エラリアン氏がCNBCで、拡大するイラン・イスラエル間の軍事衝突の経済への
影響について予想した。
イスラエルは13日イラン各地の核関連施設、軍事施設を空爆した。
イラン革命防衛隊司令官が殺害され、住宅街にも被害が及んだ。
この空爆ではイスラエル軍が備える米国製戦闘機も関与しており、イランは米国にも
責任があると指摘。
攻撃を受けてイラン最高指導者ハメネイ師は「イスラエルが戦争を始めた」と非難、
報復を宣言し、同日イスラエルに対しミサイルによる攻撃を行った。
米国は、イスラエルによるイラン攻撃への関与を否定しているが、イランによる
イスラエル空爆ではミサイル迎撃を支援している。
13日の米市場ではS&P 500が1.13%下落。
米10年債利回りは4.4%を上回った。
WTI原油は一時70ドル台半ばを超え、その後も70ドル台にとどまっている。
ドル指数は一時下げたものの横ばい圏。
原油価格を除けば、市場の反応はさほど大きくなかった。
エラリアン氏が現時点で予想する経済への影響は4点:
世界経済の成長鈍化
FRBをはじめ各国の政策の自由度低下
サプライチェーンの不確実性上昇
世界システムにおける米国債の役割低下
エラリアン氏はこの軍事衝突の示唆する「方向はとても明らか」と述べた。
具体的に述べなかったものの(以前の番組で述べている)スタグフレーションを指したものだろう。
同氏は、有事においても過去のようなリスクオフのドル買い・米国債買いが起こっていない点を
強調し、世界が米国の通貨・国債への「食欲を減らしている」と指摘した。
参照:FinancialPointer
まとめ
今回は、イスラエルのイラン攻撃がもたらす、市場への影響について
モハメド・エラリアン氏のFinacialPointer掲載されている、記事を紹介しました。
やはり今のところ不透明な要素が多く、今後注意が必要であることが
わかります。