マコーネル共和党上院議員が発表するメディケイド案で起こる反発とは!
マコーネル共和党上院議長は、本日ヘルスケアの原案を
発表する予定ですが、その内容について共和党議員のあいだでも
未だあかされていません。しかしながらこの法案の最大の
争点は、アメリカの低所得者にたいする
所謂メディケイドをどう扱うかです。
5月24日に開かれてた議会予算算定会議の算出によると
共和党下院が提出したメディケイド削減はむこう10年
で8340億ドルの予算削減につながる予定です。
予想される反発とは
予算削減になる理由は連邦貧困制限の138%に受益権利が
あったオバマケアの公的医療保険保険制度が大幅に削られること
です。そして連邦政府が公的医療保険制度基金に投じている
基金を上限に、人口や年齢そして障害度合いによって
一人当りの給付金額上限が設定されるという
新しい制度にシフトすることです。
今回の上院議案も基本的にはこの路線にそった
ものになりそうだが、大きな反発を招きそうです。
共和党上院議案の問題点とは
この共和党上院議案には注意すべき以下の問題点が
含まれています。
1.いつオバマケアの公的医療保険制度は段階的に廃止
できるのかわからないことです。
これは、オバマケアのもとですでに公的医療保険制度が
浸透している地方上院議員にとって深刻な問題である。
ウエストバージニア、オハイオ、アラスカ、ネバダそして
アラスカのような、すでにプログラムが浸透している
共和党上院議員は、7年の段階的オバマケアの削減を
主張しているが、共和党の保守派議員から反対がおきて
いる。すでに1100万人の人がこの公的医療保険制度によって
給付補填を受けており、中止できるのかどうか
論争になっている。
2.どのくらいメディケイド支出は拡大するのか不明な点です。
共和党上院と下院との間でメディケイド支出の算出
方法が異なっています。下院では医療コストを対象にした消費者物価指数
を支出の算定に用いていますが、上院では、全品目を対象にした
消費者物価指数を算出方法に用いています。
全品目を対象とした消費者物価指数のほうが医療コストを対象
とした消費者物価よりも断然低く、結果的に上院議案での公的医療
給付金削減幅が大きくなります。
共和党はまとまるのか?
共和党上院議員のどのくらいの数が今夜提出される
議案に賛成するか不透明で、とくに現プログラムが
すでに拡大している上記の上院議員にとっては難題
となります。
予算当局が算出している、2300万の人々が保険適用を
受けられなくなるという数字が、今回の上院議案で
どのくらい変化し改善するかどうかによって世論も議員の反応も
かわってくると思われます。