
マクロン大統領ほぼ確実でユーロ高は続く?マクロン氏の政策とは
市場が懸念していた、フランス大統領選挙の第一回目は
マクロン氏とルペン氏の決戦投票ということで決着が
つきました。
これで、決戦投票でマクロン氏の大統領就任がほぼ確実
となったわけです。
この結果を受けて、ユーロが急騰しています。
最初の反応としては、この結果での市場反応は予想されて
いましたが、果たしてこのユーロ高の流れは続くのでしょうか。
ここでマクロン氏の政策をおさらいしてみたいと思います。
マクロン氏の選挙公約とは
マクロン氏の選挙公約は、政府が保有する一部大手企業
の株式売却や議会の議席数削減、官民の年金格差解消
などに取り組む方針を示しています。
マクロン氏は「制約や閉塞をなくす一方で弱者を
守る社会を目指す」と訴えています。
政府が過半数株式を持たない企業の株式を最大
100億ユーロ売却し、調達した資金を「産業・革新のための基金」
の原資に充てる考えを示しています。
トランプ大統領には批判的
トランプ米大統領の政策については批判的な見方を表明
しています。「米国はは世界でも有数の開かれた経済を誇り、
トランプ氏が保護主義的な政策を支持することは
間違っている」とし、結果的に中間層の購買力を削ぐと
主張しています。
米国が欧州の輸出品に関税を課せば、欧州も対抗せざる
を得ないとも指摘しています。
トランプ大統領がオバマ前政権の環境保護の取り組みを
後退させていることも批判しています。
気候変動に関する合意を反故にしないように中国と連携を
とるとも主張しています。
ポピュリズムの流れを止めてユーロは
マクロン氏の主張は、極めてまともというか、ポピュリズムの
流れを食い止める格好にもなっています。
マクロン大統領によって、ユーロ圏の結束が持ち直し、
懸念されていた、政治的なリスクは、ひとまず落ち着く
ことが予想されます。
この流れで、ユーロへの買い戻しは、まだしばらく続く
と予想しています。
今までのレンジの上限だったポイント(1.07台)が今度は
サポートととして底固く展開すると思っております。