マイケル・フリンの辞任でなぜ円高株安に影響するのか?
トランプ政権発足して1ヶ月もたたないうちに
早くも亀裂が生じる事態が発生しています。
それが、マイケル・フリン氏の辞任です。
フリン氏は、トランプ大統領の側近中の側近
で選挙中からトランプ氏を支えた重要人物です。
マイケルフリン氏とはどんな人物?
フリンは選挙期間中、トランプに大きな影響を
与えた人物です。米国はイスラム過激派と戦争を戦っており、
協力する意思があるプーチン大統領とでも同盟を組むべきだ
という考えをトランプに吹き込んだ人物です。
フリンが立ち上げたコンサルティング会社
は、中東諸国と取引関係があり、トルコ政府のロビー活動
に関わっていたようです。また昨年、フリン氏は、ロシア
政府出資の英語放送で講演を行い報酬をもらっています。
さらに、モスクワで開かれた同局の豪華パーティーに出席し、
プーチンのすぐそばに座っていました。
そして、今回は、大統領就任前に、ロシアの当局者と
ロシアへの制裁解除について話し合っていたことが、
ばれて辞任に追い込まれた次第です。
これでトランプ側近はバノンだけ
あれだけ、選挙中から頼っていたフリン氏をこうも
簡単に更迭した背景には、副大統領のペンス氏の
怒りにふれていたこともあり、トランプ大統領の
足下もやばくなっていたからだと思われます。
今回のフリン氏の更迭には、バノン氏の助言も
あったようで、トランプ政権は、いっきにバノン色
を強める結果となります。
バノン氏は、世界が最も警戒している人物であり、
また、議会からの反発もこれで拍車をかける可能性
があります。
減税改革を発表するといっているものの、まだ閣僚の
承認も終わっていない段階で、閣僚候補者に対しても
足下の共和党からの保留も出ているありさまで、
税制改革も2018年に持ち越されるとの見方も現実化
しそうになっています。