ポンペオとトランプによるイランへの挑発は市場のリスクになる?
ポンペオ国務長官のレーガン図書館での発言はトランプ
大統領の挑発的なツイートとよりも、より正確でわかり
やすかったようです。
ポンペオが展開するイラン批判戦略とは
イラン系アメリカ人の聴取を前にしてイランの指導者が
長期に渡って行ってきた違法行為を並べてたて、イラン
を孤立化させることと、イラン主導者に反対する勢力
を駆り立てることを約束しました。
プレッシャーをかけたり、レトリックを強めたたり、そして
脅したりする戦略は、トランプが北朝鮮に対して行った
戦略を思い起こせます。
イラン政府の対応はどうなる?
ポンペオの発言もトランプの発言もイランの現状リーダーシップ
を変えさせることには至らないようです。
誤解に対処する二国間のチャンネルがない中で、強まって
いるレトリックによって米国とイランとの間で突発的な
衝突が起きる可能性もあります。
イランは、米国の軍事能力に対応していないことを承知
しています。ペルシア湾岸で、想像以上に、トランプが
大統領に就任して以来、ペルシア海軍は、米国軍艦との
衝突をさけるために冷静に振舞っています。
トランプ、ポンペオそしてボルトンは、米国の攻撃が正当化できる
イランの挑発行為を期待していますが、大きな紛争へと
巻き込まれることを嫌っている国防省や軍事トップの同意は
得ていないようです。
ネタニヤフ首相がトランプがイランとの軍事突入することを期待
している噂も依然としてありますが、イスラエル軍事諜報機関も
このような冒険に反対しているようです。
トランプ政権の今後の行動は
トランプのイランに対する挑発的なレトリックは
メディアの目をロシア、北朝鮮そして司法省による
調査から逸らすために行っているようです。そして
そのことは、イランへの強行姿勢に反映していますが、
それは、イスラエル、サウジアラビアそしてUAEといった
限られた国でしか支持されていないのが現状です。
まとめ〜今後の影響は
トランプは、中間選挙に向けて、他の問題で
結果が出ていない分、イランへの攻撃を宣伝として
使う可能性があります。
この問題でEUにも圧力をかけて、EUの企業にも
圧力をかけて、自分の思い通りに物事を進めていこう
とするトランプ戦略の象徴となりそうです。
トランプ政権は今後も世界との溝が深くなっていき
市場への影響はマイナスになっていくことが予想されます。