
ポンドドルの見通し!メイ首相がEU離脱で新たな提案でポンド高はいつまで続く?
英国のメイ首相は欧州連合(EU)離脱でEUとの合意にために
新たな提案を準備しているとのニュースがでました。
それは、チェッカーズ案とはちがって、
英国は英本土と北アイルランドとの間の物流に
新たな検査を設けることへの反対を取り下げるが、その代わり、
北アイルランドを含む英国全体がEUの関税制度内に
残留することを認めるよう、EUに妥協を求めるというものです。
このニュースでポンド高となる
このニュースを受けて、ポンドドルは急伸しています。
この日のポンドドルはこのニュースに反応して
います。
袋小路にはいっている英国とEUの交渉に道筋が
開けるのではないかという楽観論が市場に広まって
います。
ポンド高は続くのか?
ポンド高が続かどうかは、EU離脱交渉に
かかっているのは明白です。
アイルランド国境に検問や税関審査の再設置を回避する方法を巡り、
英国のEU離脱交渉は袋小路に陥っていますが、英国全体
がEU完全領域に入るという要求がEUに認められる
だろうか?
英国側は合意成立に向けた道筋を描きたい考えですが
EUは英国の離脱後に北アイルランドのみをEUの関税領域に
とどめることを提案しており、現時点で英国全体の残留には
反対しています。合意に至るためにはEUのこの姿勢を
変える必要があると英国の高官も認めています。
ポンドドルをテクニカルにみると
このチャートは7月からのデイリーチャートです。
中長期からみると、ポンドドルは下降トレンド
と9月にはいってからのポンド上昇調整とで
交錯していますが、このままポンド高が続く
のかどうかはテクニカル的にも疑問がのこります。
7月からの下降チャンネルがまだ効いている
可能性があるので、ポンドドルの現在の調整
は一時的になる可能性が高いと思います。
まとめ
いずれにしても、イギリスとEUとの離脱交渉は
来月に期限を迎えます。
現在は、そこに向けてお互いの駆け引きが続いている
と思いますが、EU側は、EU離脱に関して、英国だけに
好条件を与えることは、言い換えるとEU崩壊にむけて
他の国々が追随するリスクがあるので、妥協の可能性
は小さいと思います。
一方市場は9月にはいって楽観論のほうが占有している
と思いますが、やはりリスクとしては、合意なしでの
EU離脱を迎える可能性のリスクを考えていたほうが
いいと思います。
ポンドドルは9月につけた高値を目途に戻り売りスタンス
を維持していきたいと思っています。