
ペンス副大統領の大統領昇格が現実味?その経歴と実績とは?
ジェームズ・コミー前長官は、30日以降に上院情報委員会
の公聴会で証言することで合意しました。コミー氏にとって、
トランプ大統領に今月解任されて以降、初の公の席での
発言となります。
コミー氏の証言より、捜査過程でFBIを去ることになった
状況が明らかにされる可能性があり、そしてよりクローズアップ
されそうなのが、ペンス副大統領の存在です。
ペンス副大統領とはどんな経歴?
ペンス氏は前インディアナ州知事で、米下院議員
を12年務めたベテランです。筋金入りの保守派の
経歴を持ちます。2008年には金融システムの
救済に7000億ドルを支出する法案に反対票を
投じていますが、昨年の大統領選の選挙運動では
その判断は正しかったとの見方を貫いています。
その1年後には、当時のオバマ政権下での、巨額
の公的資金による自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)
やその他の自動車メーカーの救済に反対しています。
徹底した主義主張
GMがインディアン州の経済に貢献していたことをかんがえれば、
救済反対したことは驚くべき行動です。統計が示すところによると、
その数年後、自動車産業の生産額でインディアナ州は全米2位で
あることが示されていました。
11年にペンス氏が共同提案者に名を連ねた法案では、税率軽減策
の恒久化や不動産税の撤廃などが盛り込まれています。そして、
金融危機を受けて銀行への規制強化を盛り込んだ金融規制改革法
(ドッド・フランク法)にはもちろん反対しています。サブプライム
ローン業界への規制にも反対しています。
こう考えると、ペンス副大統領が大統領になった場合、徹底した
金融への規制緩和と減税が行われる可能性が高いと思われます。