ベーシススワップのコストを加味しても妙味がある米国国債
トランプ勝利後、アメリカの長期金利が暴騰
していますが、日本の投資家からすれば、ドルの
調達コストを加味しても、米国国債が大きく妙味
が出ています。
ますます米国債に資金が流れる?
米10年国債利回りは、この半月で約50bps跳ね上がり
ましたが、円とドルを交換し、為替変動のヘッジコスト
になるベーシススワップの3ヶ月物も、選挙前の
68bpsから過去最大の81.75bpsに拡大しています。
それでもヘッジ後の10年米国債利回りは選挙前の
マイナス15bpsから、現在は50bpsに上昇しています。
一方で日本国債の利回りは3bpsくらいですから、
日本の投資家にとっていかに米国債が魅力的か
わかります。
ドル円が下がらない実情
実際に大統領選挙後の米国債取得額は、約19%
前週比で上昇しています。
今までは、ヘッジなしの外債投資もありましたが
現在は、ヘッジ付き外債も増やしているようです。
言い換えると、日本の機関投資家が外債投資に
対して、幅と収益機会が増えているため、ドル円は
一旦は落ち着いても、またそこから買い場になっていく
という循環にはまっているようです。