ベイナー下院議長の辞任は今後の予算審議にどっちに転ぶ?為替への影響は?
共和党のベイナー下院議長が10月で辞任、政界の引退を表明しました。
現在米議会では、人工妊娠中絶に関する団体への補助金支給を巡って、
廃止を求める共和党の保守強硬派と、存続を求める民主党が激しく対立し、
補助金支給を含む暫定予算案が30日までに議会を通過しなければ、連邦政府機関の大半が
閉鎖に追い込まれかねない状況でした。
ベイナー氏は強硬派の突き上げに屈して予算を成立させられなかった13年の反省も踏まえ
、政府機関が閉鎖されることを「無責任だ」として、閉鎖回避を優先する方針を明確化していました。
これに対し、強硬派は、ベイナー氏の議会運営が民主党のオバマ政権に配慮しているとして、
不信任決議案を提出する構えをみせてるくらいでした。
今後の政治動向のゆくえについて、ベイナー氏の辞職表明で、強硬派は批判の矛先をおさめ、
政府機関の閉鎖は回避されるとの見方もありますが、共和党No2のマッカーシーが後を受けるにしても
この政府機関閉鎖と背中合わせの予算審議の攻防は11月あるいは12月にまで先延ばしした
かたちで長引く可能性が高いとの見方もあります。
その背景には、共和党内で大統領候補選定が激化、泥沼化しているなか、保守派の強硬姿勢も
弱らないとの見方があります。
ただ短期的には、ベイナー議長の辞任によって、政府機関閉鎖のリスクが遠のいたとの見方は優勢
のなか、FRBが利上げする支障のひとつがなくなったとの見方が強まり、ドル買い要因として作用
しそうです。
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