プンゲリ核実験場の崩壊を核開発停止宣言に偽っている北朝鮮情勢の今後の展開は?
中国のある科学者グループが、北朝鮮のプンゲリの
核実験場が崩壊寸前になったと警告しています。そして
その6ヶ月後、日本のテレビ朝日の報道は、試験場で
トンネルが崩壊したときに200人以上の北朝鮮人が死亡し、
核実験場が完全に崩壊したことを報道し、また中国の
新聞でも中国をはじめとする近隣諸国に未曾有の放射能曝露の
危険性があると、中国科学者2人が確認したと伝えています。
プンゲリの崩壊が意味すること
この崩壊によって、北朝鮮の金正日(キム・ジョンウン)委員長が、
先週金曜日、国家の核・ミサイル実験を凍結し、その施設を
閉鎖することを宣言したいとの意向を示したことに、説明がつく
と中国の新聞期間である南華早報に投稿した研究者は語っています。
北朝鮮の最後の6回の核実験のうち少なくとも5回が、北朝鮮の
プンゲリ核実験場のマンタップ山麓で行われています。その過程で
彼らは人工地震を引き起こし山を不安定にしたままにしています。
南華早報の報告書によると、ある研究者たちは、最近の核実験で
山の穴を開け、それ自体が崩壊したことを発見したと公表して
います。第2の研究グループは、この崩壊により、下の爆風地帯
からの放射性降下物が大気中に浮上することを可能にする
「煙突」が作られたと結論付けています。
放射能汚染の可能性
山岳地帯の崩壊とその後の放射能暴露のおそれがあることは、
北朝鮮の最新の核実験が落下漏れを引き起こしたという
懸念に関する南華早報の一連の報道と一致するものです。
科学者たちは、被害を受けた山の穴や亀裂から放射性塵が
噴出漏れしている可能性があると警告しています。
まとめ〜今後の北朝鮮情勢への影響は?
歴史的な南北会談が開かれ、和解ムードが一気に広がり
これ自体は良いニュースだと思いますが、しかし実際の
ところは、北朝鮮の思惑が見え隠れしています。
実際に核実験停止宣言をした背景は、ブンゲリ核実験場の
ように崩壊し、しかも二次災害を起こしかねない状況
に陥っていることが現実のようです。
今後の北朝鮮情勢の焦点となるのは、核実験を今後
停止するだけでなく、今までつくった核をどう廃棄して
いくかの議論で折り合いがつくかどうかだと思います。
ここを妥協してしまうと、和解優先で、肝心なことを
米国は妥協してしまったと受け取られかねない状況
でトランプがどこまで迫ってくるかが注目です。