ブレーク・イーブン・インフレ率からみるユーロとドルの比較
ブレーク・イーブン・インフレ率とは、同年限の物価連動債と名目金利債券に
投資する際、両者の利回りが等しくなるようなインフレ率を指します。
名目利回り、実質利回りはともに市場で取引されるそれぞれの債券価格に
よって決まるため、ブレーク・イーブン・インフレ率は、物価連動債の実質価額に
市場が織り込んでいる期待インフレ率にほぼ等しいと
考えることができます。
別の言い方をすれば、名目債券利回りは、実質利回りに期待インフレ率をたしたもの、
すなわち、実質利回りにブレーク・イーブン・インフレ率をたしたものにほ
等しいと言えます。
アメリカの10年のブレーク・イーブン・インフレ率は、1.63%とここ数ヶ月の
最低水準を下回ってきました。一方ドイツのブレーク・イーブン・インフレ率は
1.08%とECBが量的緩和を敢行した1月から上昇傾向にありましたが、また
ここにきて期待インフレ率は、失速状態なっています。
ユーロドル相場が、ここ数ヶ月調整相場に陥っているのもこの関係があるのかも
しれません。その意味でも今週水曜日に発表なるアメリカのCPI??は重要な
指標となりそうです。
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