
ブライトバートのバノンが去った後のホワイトハウスはどうなるのか?アメリカから聞こえてくる声とは
スティーブバノンという人物は、一般的にはトランプ政権の
なかでいちばん懸念されていた人物だと受け止められていましたが
トランプ大統領にとっては、最重要人物だったようです。
そこで、実際にアメリカのアナリストたちは、バノン氏の退去を
どうみているのか、また今後のホワイトハウスはどうなるのか
意見を調べてみました。
ホワイトハウスはどうなる?
トランプ大統領は明らかにリセットが必要で、おそらくケリー氏を
大統領首席補佐官に指名したことも、引き続きホワイトハウス内
での混乱と機能不全となる火種を残すことになります。トランプ氏は
不安定で、気まぐれな性格なので、議会運営を円滑にするために
方針転換する可能性は引き続きのこっています。債務上限問題
を処理した後は、税制法案が明らかに共和党にとって必要な
実績を残すために最優先課題となりますが、共和党議員がなにか
の議題でまとまるかどうか別問題です。なぜならば、トランプ
を支持している強固なポピュリストと共和党の伝統的な政策目的
の間での溝は深いままです。
バノンが警告する選挙中と逆になったトランプ氏
トランプ氏が規律のない大統領であるということが徐々
に明らかになり、国民の支持を得るのも難しくなり、そして
彼の政策課題を達成するのも難しくなっています。トランプ大統領
支持率は約35%で、新大統領にとっては稀なケースです。
つまり、トランプ氏は問題抱えており、この状況は続くであろう。
バノン氏は、トランプ氏が大統領選挙中
に言ったこととすべて反してきている思っています。たとえば、
選挙中は対外兵力を削減することを訴えていたのに、
昨晩、アフガニスタンへの兵力増強を容認しました。バノン氏は
ワシントンの内部者がトランプ政権乗っ取り、トランプ氏が
中道派に転換することで支持基盤を失い、新しい
支持も獲得できなくなることを警告しています。
バノン氏がホワイトハウス内にいた時でも、トランプ大統領
がやろうとしたことは、機能しなかった。スタッフを入れ替える
ことで、よりプロフェッショナルな政権をつくりあげていくことが
できるなら、それはわるいことではないが、最終的な責任は
スタッフの変更に関係なく、トランプ氏本人問題にかかって
います。
ブライトバートを敵に回すことが大きな問題
トランプ氏は、孤立し、彼が信頼している人たちサークルが
どんどん小さくなっているようです。今までの米政権のなかでも
今が最も心配な状況であるとコメントしています。
バノンが去ったことによる重要性は、トランプ氏をカバーして
きた保守系メディアにどう影響を及ぼすかにかかっているようです。
注目すべき点は、保守系メディアがいつトランプ氏に反旗を翻すか
です。ブライトバートはトップにリストされている保守系メディアで
トランプ氏がブライトバートを失ったことは、おそらく大きな
ことになりそうです。バノン氏が去ったことは、ホワイトハウス
に与える影響よりもブライトバートがもたらす影響のほうが
重要のようです。