フリーダム・コーカスメンバーとトランプ大統領との対立があからさまになった後の今後の展開は?
トランプ大統領と共和党のフリーダムコーカスとの
対立は、ツイッター上にまで展開しはじめています。
トランプ氏はツイッターで「フリーダム・コーカスはチーム
に加わること、それを素早くしなければ共和党の政策全体に
害を及ぼす」とし、「2018年には彼らと、それに民主党と
闘わねばならない」と投稿しました。
4月の後半に大きな山がくる?
議会は政府債務上限を巡る予算案成立の期限を来週に控えて
います。保守強硬派の動向が予算案成立と、扱いを間違えると
予算凍結による機関の閉鎖という事態を招くことも
考えられます。その最初の大きなハードルがきそうなのが
4月の後半にくる、民主党政権時に決まっていた、予算の
期限です。
強硬姿勢を崩さないフリーダム・コーカス
フリーダム・コーカスの共同創設者、ジム・ジョーダン下院議員は
トランプ氏の脅しを一蹴しています。
ジョーダン氏は法案は「われわれが有権者に約束したことを
実行する内容ではなく、米国民はそれを理解している」と語って
現状の強硬姿勢を崩さないようです、
下院で共和党が237議席を占める中でフリーダム・コーカスは
30数人ですが、法案通過には約218票が必要なため、ライアン議長
が民主党議員の支持を取り付けない限り実質的に法案通過を
阻止することが可能となっています。
今後のドル円の展開は?
トランプ大統領が苛ついていることは、バノン氏も再度
オバマケア代替案の再提出を試みていることからも
わかります。ただ、バノン氏とフリーダムコーカスとの
間の溝も深く、また、ロシアとの選挙疑惑も根っこにあり
これに対しても共和党内からの反発のリスクがあります。
ここ数日は利上げ発言と年度末調整から、ドル円は
戻っていますが、今後1ヶ月の不透明さを考えると
ドル円は戻り売りスタンスを維持したほうがよさそうです。