フィッチがイタリア国債の見通しをネガティブに~今後はイタリアが焦点となる?
フィッチがイタリア国債の格付けの見通しを
ネガティブに引き下げました。
現在の格付けはBBB+とジャンク債となる手前
のところです。
アメリカ大統領選が一息つくなか、今後の注目点は
イタリアに移りそうな雰囲気です。
12月の国民投票と銀行再編
なんといって、イタリアの足を引っ張っているののが
イタリアの銀行の不良債権問題です。
12月4日に予定されている国民投票では、政府一丸と
なって不良債権問題に取り組もうとしている、現政権
レッチェ首相の審判に値します。
仮に国民投票で否決された場合、レッチェ首相は辞任
を示唆しており、野党が大銀行に対して、厳しい姿勢
で臨んでいる状況を考えると、よりベイルイン的な
流れが加速する可能性があります。
ユーロは当面下落基調続く
ドラギ総裁が、量的緩和継続を示唆した背景には、
ユーロの金融システム的な不安が残っていることも
大きな要因です。
27日にドイツ銀行の決算が発表されますが、最も
懸念材料は、モンテ・パスキとウニクレディットの
不良債権処理問題です。
イタリアの政治不安が頭を抑えているなかで、ユーロドル
の下落基調は続くとみています。