ビンセント・ビオラ陸軍長官の株式楽観的見方の理由と新型コロナVIX指数との関係は?
バートゥ・ファイナンシャルの創設者、ビンセント・ヴィオラ氏は、
トランプ大統領が陸軍長官に指名した人物
ですが、今回の新型コロナウィルス
に直面した株式市場の急落について、楽観的な見方を示して
いるようです。
ビンセント・ビオラ氏の経歴は
ビンセント・ビオラ氏は、高頻度取引(HFT)大手バーチュ・ファイナンシャル
の創業者です。そしてビオラ氏はニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)
の元会長で、北米プロホッケーリーグのチームのオーナーでもあります。
ビンセント・ビオラ氏が市場に楽観的に見方の理由は
ビオラ氏が楽観視している理由は、米経済が健全であることから
最近の米株の下げが絶好の買いの機会になっているとの見方を示し
ています。その理由として、先日発表された雇用統計の好調さに
も要因があるようです。労働市場に、まさに米経済の力強さが見えると
しています。
ビオラ氏は「いまの市場には、大きな投資機会があると見ている。
どのセクターを選択するかは、それぞれのファイナンシャル・アドバイザーと
相談して決めればよい。個人的には、経済の構造的な変化によって、
一つの業界だけでなく長期的な成長が見込める」とのコメントを
残しています。
世界でも有数の高速取引を手掛ける同社を率いるヴィオラ氏は、
「市場は常に、修正の動きを仕掛けるきっかけを見出そうとしている。
人々の懸念という点では、やがては元に戻るだろう」と
今回の急落は買いを入れるチャンスであるとの見方を示しています。
VIX指数(恐怖指数)の動向は
一方で↓が株式市場の恐怖指数を示した指数ですが
水準は、リーマン危機以降高水準値である54に
達しています。
この動きをみるかぎり、市場は、今回の急落について、決して
楽観的にみていないことがわかります。
しかし、ビオラ氏の見方は、ボラティリティ(VIX、あるいは恐怖)指数の
動向と経済全体の動静には、株価の下値修正が間もなく終了し、
今回の下げが3~4カ月続くものではないことが示されている、と
このVIX指数の高水準は長続きしないとの楽観的な見方を示しています。
新型コロナウィルスのファンダメンタルズの及ぼす影響は
ビオラ氏がもっている楽観的な見方が、今後どうなるか
はやはり、今後の新型コロナウィルスによる影響がどうなる
かにかかっていると過言ではないと思います。
その意味で顕著に表れているデータがあります。↓
↑は航空、ホテル業界の業績動向が、1月から急激に落ち込んで
います。これは過去に見ない水準であり、今回のコロナウィルス
に対する、警戒が過去にないことを示していると思われます。
その意味で、陸軍長官に指名されうビオラ氏にとって重要なのは
トランプ政権のひとりとして、新型コロナウィルスの影響を
最小限に抑えることが、楽観的な見方を実現するに最も必要なこと
のように思われます。
まとめ
トランプ大統領によって、陸軍長官に指名されたビンセント・ビオラ氏
は、バーチュ・ファイナンシャルを立ち上げるなど
金融界においても過去実績をもっている人物ですが、今回は政権内部
の人間として、新型コロナウィルスの影響を収束させることが
最も大事なことであるようです。今後彼の楽観的な見方が実現するか
どうかは、今後の感染者数の動向に比例してくると思われます。