ビル・アックマン等有名投資家の米中関係悪化によるドルとマーケット見通しは!
米国がヒューストンの中国領事館に閉鎖を命じた後、
米中間の緊張が再び注目されています。
中国の外務省は、この動きを「前例のな緊張状態」
と呼んでいます。
そこで今回は、アメリカの有名な投資家である
ビル・アッカマンの米国と中国の緊張激化の
中におけるマーケットの見方について紹介して
みたいと思います。
ビル・アックマンの見方は
億万長者の投資家であるビル・アックマンは、
現在慎重な姿勢をとっているようでが、
長期的には強気な姿勢を維持しているようです。
ビル・アックマンは、ヒルトン、スターバックス、
ロウズ、レストランブランドなど、引き続き同じ
ポジションを所有しています。
またヒューストンに主要な事業を展開する
不動産開発会社に5億ドルを投資しているようです。
このように、ビル・アックマンは米国について
強気を維持していますが、短期的には
慎重のようです。そこでハイイールド指数
については、ショートポジションを持っているよう
です。レバレッジの高い企業については、ショート
ポジションをある程度、ヘッジとしてもっている
ようです。
ジムクラマー氏の見通しは
CNBCの「マッドマネー」のホストであるジムクラマー氏は、
米中間の緊張が高まると脆弱になる可能性のある企業
を指摘しています。
イギリスは、Huaweiを切り捨てたばかりですが、
彼が心配しているのはAppleなどの業績に影響を
アップル、スターバックス、ナイキなどの今や米国
の主要銘柄となっている企業は中国に頼っている面が
大きいです。Facebookとアルファベットを除いてすべての
通常の米国企業は中国を必要としているのが現状だというの
見方をしています。
アンドリュースリムモン(モルガンスタンレー)の見方は
モルガンスタンレーインベストメントマネジメントの
シニアポートフォリオマネージャーであるスリムモン氏は、
米中の緊張悪化はアジア市場を押し上げる1つの要因
となると考えています。
米中関係悪化のなか、中国の株式市場が[火曜日]の夜に
上がり、また台湾は[火曜日]夜に上昇し、中国、上海コンポジット
は今月13%上昇しており、緊張はアジアの市場には
あまり影響していないことを指摘しています。アジア市場は
非常にうまく機能していることを指摘しています。
ドルの下落が影響
多くの人が政治に焦点を当てている一方で、問題は
ドルが下落していることで、アジアの新興市場に
資金が還流していることを指摘しています。
ドル指数は、対人民元だけでなく、新興国
通貨に対しても下落していることによって
より、新興国に資金が還流しやすい環境
となっています。
まとめ
今回、米国政府がヒューストンにある中国領事館
を閉鎖したことで、「前例のない事態」として
緊張が高まっていますが、有名投資家の見方として
は、短期的には懸念材料である見方が大多数
のようです。米国の基幹企業も中国に依存している
面が強いことから、ネガティブ材料となるという
見方です。一方ドルの下落基調と同時にアジアの
マーケットについては、好調さを維持するであろう
との見方が一般的なようです。