ヒルゼンラス氏はFEDが”リスク均衡”を今回のFOMC声明で上げるかどうかが最も注目!
今週注目のFOMCですが、焦点は今回利上げが実行されるかどうか
から、今年中の利上げに向けての可能性を示唆するかどうかに
シフトしてきています。
9月の利上げの可能性については、先物市場をみるとすでに10%以下で
ほぼないと市場は認識しているようです。
今回のFOMCで焦点となるのは、今年中の利上げの可能性を示唆するか
どうかです。
その意味で今回の声明で次の文言が入るかどうかが注目される
ところです。
昨年の利上げの際、その前の声明にはいった文言とは
FRBは前回会合で経済見通しにまつわるリスクが後退したとの見方を示しまし。
今回は、経済見通しをめぐるリスクが均衡あるいはほぼ均衡していると表現する
可能性があります。これは経済成長と雇用が予想より弱くなる可能性と強くなる可能性が
同程度であることを指す表現です。
リスク評価の均衡は、年内利上げのお膳立てになりそうです。
FRBは昨年12月に利上げを決めた際に、リスクが均衡している
“risks as balanced”と表現をいれました。
ところで前回のFOMCでは”risks as nearly balanced”リスクがほぼ均衡している、
と表現をいれていまので、今回の声明で”risk as balanced”に見通しが上方修正
されるかどうか注目です。
イエレンFRB議長が直ちに利上げすることを求めるタカ派をなだめる上で、リスク評価の
均衡を含めることで、今回の利上げを主張していたタカ派をなだめる方法として
その文言が入るかどうかも注目されるところです。