パワーシェアーズQQQ(インベスコQQQトラストシリーズ)を2020年9月以降投資家が売りにする理由は!?
インベスコ QQQ トラストシリーズの値動きが今
注目されています。
QQQは、人気のETFで,2020年9月時点で
資産総額は約1300億ドル、日本円ですると
約13.7兆円に及んでいます。
そこで、まず最初にインベスコQQQトラストとは
どんなETFなのかから説明していきます。
パワーシェアーズQQQとは
QQQはナスダック100指数への連動を
めざす米国籍のETFのことです。ナスダック100指数は
米国の新興企業向け株式市場NASDAQに
上場する企業のうち,非金融銘柄で時価総額上位100銘柄
の時価総額を加重平均して算出されています。
QQQはIT関連株を多く組み込んだ,値動きの激しい
新興市場の大型株ETFのことを指します。
NASDAQには,米国内外の3000以上の企業が
上場していますが、そのなかで時価総額の
大きな100銘柄となります。
ということはQQQの構成銘柄はどれも世界的に
有名なあの企業となります。
2020年9月時点で組み入れの上位10銘柄は
やはりFAANGといった銘柄となります。
アップル | AAPL | 13.69 |
マイクロソフト | MSFT | 10.66 |
アマゾン・ドット・コム | AMZN | 10.59 |
フェイスブック | FB | 4.38 |
アルファベット | GOOGL | 3.55 |
アルファベット | GOOG | 3.49 |
テスラ | TSLA | 3.39 |
エヌビディア | NYDA | 2.76 |
アドビ | ADBE | 2.04 |
ペイパル・ホールディングス | PYPL | 1.92 |
このように、上位10銘柄はそうそうたる今を
代表するIT企業です。
NASDAQは米国企業以外も上場できる市場ですが,
上位は米国企業が独占しています。
とくに,アップル・マイクロソフト・アマゾン・
アルファベット(グーグル)・フェイスブックが上位で,
指数の4割を超える状況です。いかにこの4社が
世界を圧巻しているかわかると思います。
当然100種の銘柄に分散投資するETFとはいえ,
この4社の値動きがかなり大きな影響を及ぼします。
投資家がQQQに弱気になっている背景は
米投資家は、これまで絶大なる人気を集めてきた
ハイテク株を、史上最大規模で整理し、それに代わり逆に
下げ方向でのポジションをとっていると言われています。
上記で説明したインベスコQQQトラストは、先週
2000年10月以来の資金出超を記録しています。
年初以来、QQQへの資金流入量は、前例を見ない
ペースで進んでいました。
ナスダック100指数の下げを狙ったポジションが、
このように現在に弱気になっている背景には
テクニカル的な要素が高いようです。
ナスダック100指数が50日移動平均線に
まで下げてきたことから、一段の下げを予想して
いるようです。
マイクロソフトとアマゾン・ドットコムも
50日移動平均線にまで下げていると指摘
されています。
まとめ
QQQの配当利回りは,直近で0.63%です。
S&P500に連動するVOO(バンガードS&P500ETF)
の2019年12月の配当利回りが2.01%に比べると
低いことがわかりますが、IT企業の多くは低配当,無配当です。
というっことは、こうした銘柄はキャピタルゲイン
で投資会の魅力を惹きつけていたことがわかります。
リターンの源泉は株価上昇に頼るしかないのがQQQ
ですが、基調がいざ下げに転じたとき、非常に脆くなって
しまうリスクをはらんでいると言えます。