
ハイイールド債ETFは魅力的なのか?避けるべき債券とは!
ここ数年間で、ハイイールド債のパフォーマンスは
他の市場を圧巻しています。
その結果として、米国債とのスプレッドは約400bps
にまで縮小しています。過去の平均が525bpsであることから
考えると、ハイイールド債人気が高いことが示されて
いるようですが、今後の見通しはどうなのでしょうか
目次
ガンドラック氏は警鐘を鳴らす?
債券のヘッジファンドのカリスマとして知られるガンドラック氏
は、このハイイールド債が好調な状況について、投資家は
ディフェンシブになったほうがいいと警鐘しています。
しかし、ハイイールド債市場の債券の質はよく、表面利率
も比較的高いので、急落するような局面ではないとの
見通しをもっているようです。
ハイイールド債etfのリスク要因とは
投資家があまりにも同じ方向で見ている場合や、レバレッジ
をかけた商品が増えたり、個人の資金がハイイールド債ETFに
ながれこんできたりする場合は要注意であるとガンドラック氏
は指摘しています。
今のところは、年金基金や保険会社が半分を占めているので
ハイイールド債に対する過熱感はそれほどないと指摘しています。
ハイイールド債ETFの現在の状況は
ETFはハイイールド債市場全体の約3%にすぎません。
ETFのパフォーマンスはそれほどよくないようです。
ここ昨今のように、地政学リスクが高まって、リスクオフ
となると、ハイイールド債ETFには売り圧力になりやすい
状況が続いています。
避けるべきハイイールド債は
財務制限条項が弱くて資産も不十分な、CCC格の発行体の
ものは避けるべきです。ETFだと混在しているので
なかなか識別しずらいという欠点もあります。
まとめ
ハイイールド債は個々の債券においては、まだ魅力的な市場
ですが、ハイイールド債ETFのようなパッケージになると、
リスクの所在も含めて識別が難しい投資商品ともいえます。
海外のハイイールド債ETFは当然為替リスクも背負っている
ので、円ベースの投資となるとかなり、利回りが低い商品
となっている可能性があります。
個々のハイイールド債に投資できない個人投資家にとっては、
もっと透明性の高く、流動性の高いもので収益機会を狙った
ほうがよさそうです。
ヘッジ手段となるツールを持つことが必要!
いずれにしても、海外の高い利回りにベットする場合は、
同時にFX口座を開設して、いつでも為替に備えられる
ツールを持っておくことが必要だと思います。
いつでもフレキシブルに対応できるツールをもって
おけば、ハイイールド債ETFのような商品をもっていても
いつでも動ける安心感がもてます。
市場にはいろんなところで、機会が転がっています!