ネタニヤフ首相のイスラエルとイランが今最も緊迫した状態で市場への影響は?
イスラム国の敗北が間近にせまっていますが、
中東では、それに喜ぶどころか、もっと大きな
緊張関係ができているようです。
ネタニヤフ首相とイランの因縁の対立
シリア、レバノンそしてイスラエルは、ゴラン高原を挟んで
国境に面している国々ですが、シリアのアサド大統領は
イスラエルが占領するゴラン高原に近寄りつつあります。
そして、シリアのアサド政権は、イランやレバノンのシーア派
の指示受けています。
これ何を意味するのかといえば、イスラエルは、現在ヒスボラ
を通したイランの脅威の晒されているということになります。
イランとヒスボラは、ISと同じくら、イスラエルの破滅を
求めています。
イスラエルが暴発する可能性
アメリカとロシアそしてヨルダンはこの緊張関係を
防ぐために安全地帯設けていますが、これがあてに
ならない状況です。
一方で、イスラエルは「レッドゾーン」というものを
設けており、これには、シリア領内のイラン軍事基地
も含まれています。
同時にイランは、パレスチナのスンニ派原理主義者である
ハマス氏と和解をしつつあり、イスラエルは地理的にも
周囲を囲まれた状況となっています。
この地域で、ヒスボラ、すなわちイランとネタニヤフ首相
率いるイスラエルの戦闘が勃発する可能性が高いのです。
市場にどう影響してくるのか
ここで戦闘が勃発した場合、まず
原油価格が暴騰する可能性が高いです。
今迄の世界経済は、低位安定の原油価格に
支えられていた側面も強いので、原油価格
の急激の上昇は想定外の市場のリスクと
なるとおもわれます。
為替については、ドル円では、リスクオフの
ムードに市場が転じる可能性が高いことから
短期的には、さらなる円高調整がくることが
想定されます。
来年の市場のテールリスクとして、この中東情勢が
いちばん要注意だと思っています。