
ドル円は乱高下の末米国第二四半期GDPでさらに下落、今後のFXマーケット動向は?
昨日は日銀に焦点のあたった日でしたが、海外に移っては結局
ドル円は下落して引けました。
ETF購入の6兆円は予想されていたなかでも最低限との評価で
結局はドル円は失望売り的な展開をしましたが、その後は持ち直す
展開、そして海外にはいって米国Q2のGDPに反応する結果となりました。
GDPは予想よりは悪かったものの内容は?
米商務省が29日発表した統計によると、4-6月期の実質国内総生産速報値は
前期比年率換算1.2%増加した。エコノミスト予想の2.6%増を大幅に下回る
結果となりました。
1-3月期のGDPも、従来発表の1.1%増から0.8%増へ下方修正されています。
成長率が2%を下回るのは3四半期連続となります。7年前に景気後退から抜け出した
後も、以前の景気回復期の様な勢いを取り戻せずにいます。
同時に発表された年次の見直しにより、2015年のGDPは前年比2.6%増となりました。
年間の成長率としては06年以来の高水準です。
4-6月期は、GDPの3分の2を占める個人消費が前期比年率換算4.2%増という
14年終盤以来の高い伸びを記録しました。
一方、企業の設備投資の尺度である非住宅固定投資は2.2%減少しました。
落ち込みは3四半期連続となります。
企業は在庫も大幅に削減している様子で、民間在庫はGDP成長率を1.16ポイント
押し下げています。マイナス寄与は5四半期連続で、2年ぶりの大幅な下押しとなっています。
住宅投資は14年初めから一貫して成長のけん引役を果たしていましたが、今回は6.1%減に
転じています。純輸出はGDP成長率を0.23ポイント押し上げています。
政府支出は0.9%減。とりわけ連邦政府の国防費縮小が響いています。
やはり米国の利上げは遠のいた?
内容をみると個人消費は引き続き好調なものの、設備投資を筆頭として
上向いていないことが読み取れます。
この結果から、9月の利上げというのは遠のいたのかもしれません。
日銀も期待外れ、米国経済も期待外れとなると、ドル円の下降トレンド
はまだ終わっていないような感じです。