ドラギECB総裁が国債購入にこだわるもう一つの理由
ドラギECB総裁が意図している、ECBのバランスシートを
2012年の水準である3兆ユーロに戻すためには、現状あと
1兆ユーロの資産購入が必要となります。
ところが、ユーロ圏市場の資産市場は偏った構成なっています。
国債 6.58 trillion
社債 839 billion
カバードボンド 656 billion
ABS 178 billion
国債以外の資産を3つたしても国債残高の6分の1になるか
どうかの資産市場で、ECBがあと1兆ユーロ増やすには
テクニカル的にも限界がありそうです。
そもそも非伝統的な量的緩和に反対のドイツとの間で
国債購入にこだわるドラギ総裁との確執の背景がここにも
あるようです。