
バンクオブアメリカメリルリンチが指摘する市場の不吉なサインとは!
2018年の米国第3四半期の決算シーズンは、前年比20%以上
のEPS成長とともに最終利益の増加が見込まれる中で、さらなる株価上昇
が予想されています。
しかし、問題もおきています。
トランプの税制改革から1年が経ち、収益成長がいっきに落ち込むという
懸念も台頭しています。また中国との貿易戦争による関税が企業収益
に悪影響を及ぼすとの懸念を、トレーダーたちが抱き始めています。
バンクオブアメリカメリルリンチが指摘する兆候
収益増加が好調には変わりないですが、報告された収入額は、
これまでのところ思ったほどではなく、64%の企業が実際の
売上高が予想よりも良い結果を残し、36%の企業が予想を
裏切っています。この結果は、年平均の73%を下回っています。
アナリストによると、売上高は依然として好調ですが、
売上高の伸び率はピークアウトしつちあるとの見方が
台頭しています。そして、なによりも厄介なサインとは
企業収益が予想を超えたとき、そして達成できなかった
時の市場の反応です。
バンクオブアメリカメリルリンチが今週のレポートで、
「今は良いニュースが悪いニュースになっている」
と指摘しました。すなわち企業が高収益結果を残しても、
すでに市場に織り込まれており、あまり反応はしません。
一方で予想を下回った時の企業収益結果の時は
市場が大きく反応し、マイナスのインパクトのほうが
大きい兆候が出ています。
この不吉なサインが意味することは
具体的にはファクトセットリサーチが指摘しているように、
第3四半期にプラスのサプライズとなる好決算報告を発表した企業は、
市場の洗礼を受けてしまい、0.5%下落している。
また、収益結果がネガティブなサプライズとなった企業は
3.5%下落しています。この下落幅は5年間の平均である2.5%の下落
よりもさらに下回っていまず。(チャート参照)⬇️
まとめ〜為替ドル円への影響は
収益予想に達しなかった企業が下落することはべつに
驚くことではなありませんが、収益予想に達した企業に
対しての反応しなくなる、あるいは売りの洗礼を浴びさせる
ことは納得できません。この現象は上昇相場の最終ステージで
よく起こる場合が多いと言われています。
為替ドル円への影響
この兆候をみてみると、明らかに株式市場はいままで
のパターンと違ってきています。
ドル円相場が左右されるのは、株式市場の様相が
変わってくることが挙げられます。
投機筋のポジションは、ドル円相場については、明らかに
ドルロングのポジションを市場規模でいっても
相当な額のドル高をベットした、ポジションが
作られました。
そして、VIX市場でも起きたように、明らかに、傾きすぎて
いるドルロングのポジションの投げが出てくる事が
想定されていまづ。
特に中間選挙に向けて、ドル円が貿易障害の対象
となり、株式市場と同様に、ドルの買い持ちの解消が
市場全体で広がる可能性もありそうです。