
ドイツ銀行の命運を左右するのはベア米司法次官代行とショイブレ財務相?
米司法省のナンバー3であり、ドイツ銀行との協議で
采配をにぎっているのが、ベア氏だそうです。
ベア氏は、MBSの調査決着に向けた交渉が進展
しないのは、銀行の責任であり、早い段階で協議していた
場合に比べて支払いが多くなっていると指摘しています。
他と比べても多額の賠償金
ドイツ銀行が課せられているのは140億ドルといわれていますが、
これは、米国以外の金融機関が課せられたペナルティから比べて
も巨額です。
例えば、HSBCは6億ドル、野村の課徴金は11億ドルだったと言われて
います。他の金融取引と抱き合わせなのかもしれませんが、販売を
米国に拠点していないドイツ銀行への課徴金としては多額です。
今後の交渉の行方は、このベア司法次官代行がカギにぎっている
といってもいいかもしれません。
もちろん独政府が左右する
もっとも、ここまで財政的に圧迫を受けているドイツ銀行にとって
カギとなるのが当局が入ってくるかどうかです。
特に重要なのは、メルケル首相とジョイブレ財務相です。
ジョイブレ財務相はいまのところ、問題はないとの認識で
コメント避けています。
メルケル首相もジョイブレ財務相も安易に公的資金を
認めるわけいかず、ギリギリの線まで政府支援は持ち越される
可能性が高いようです。
考えられるシナリオは
米司法当局とドイツ銀行とのギリギリまでの交渉が続く
とおもわれます。
課徴金については、他の欧州系銀行との包括的なものに
妥協されるとの憶測ありますが、ドイツ銀行による
システミックリスクは、両国の当局も避けたいのは
懸念であるのは間違いないので、ギリギリのところで
妥協点を探ると予想します。