
ドイツ連銀総裁バイトマンはABS政府保証に反対
先日、ECBドラギ総裁が、ABS購入に関して
政府保証をつけて、ABS購入可能金額の拡大
の案を明かしました。
案の定といいますか、ドイツのブンデスバンク連銀
総裁のバイトマン氏はこの案に対して反対
の意を表明しています。
バイトマン氏の言い分としては、銀行が負うべき
リスクを納税者に転嫁することは、許されない。
まさしくドイツらしい、正論をあげてきますが、
ECBがABS購入額を増やすためには、政府保証
をつけないと、現状の適格なABSの流通量では
目的が達成できません。
信用リスクが高い中小企業向けの融資をどのように
増やしていけるか、このABSの議論はここにも関わって
くる問題です。
ABS市場の拡大を図るというのは、いかにして中小企業
むけのABSの残高増やせるかにかかってくる問題です。
ただここに政府保証をつけるというのは、民間のリスクを
納税者に転嫁しているというバイトマン氏が言うとおりの
矛盾が生じてきます。
国債購入によっての量的緩和がはかれないECBにとって
銀行の資産を通じて信用供与し、デフレ脱却はかるECB
の思惑に、それぞれの国に納税者いるユーロ圏各国の意見
相違が大きな壁になっているようです。