ドイツ国債10年利回りが0%割れで今後起きるシナリオとは
ドイツの10年国債利回りがはじめて0%を割りました。
10年までもマイナス金利に突入したことになります。
このことにより、今後の債券市場はどうなるの、また他に
及ぼす影響について調べてみました。
マイナス金利によるドイツの財政は金利低下による恩恵は
緩やかにしか表れないが、長期債のために何年にもわたり利益
を享受できることができます。ドイツ政府の債務返済コストは
2008年の402億ユーロ(約4兆7800億円)から今年の推計238億
ユーロにほぼ半減しています。来年はもっと減って191億ユーロの
金利支払いが見込まれています。
債務返済コストの低下が主因となってドイツ連邦政府の財政は2年連続で
黒字となっています。これが高水準の信用力を支え、リスク回避型投資家
にとっての妙味を高め、ドイツ国債の需要を押し上げていくという循環に
はいっているようです。低金利によってドイツは歳出維持や小幅ながら
一部減税が可能になり、昨年の約100万人規模での難民受け入れにもかかわらず、
財政はさほど圧迫されなかったともいわれています。
ドイツ財政は黒字のため、7-9月期の国債発行額は低水準となる可能性が高く
難民危機の関連コストがこれを相殺する可能性もあります。発行見通しについては、
今年は年間総額2,025億ユーロの国債発行を予定されています。
この発行額であれば、ECB毎月の購入額を考慮すると受給的にもタイトで
マイナス金利でこの人気ぶりが定着しそうです。
世界的な不明感が日増しに高まっているなかで、ドイツ国債の人気は鉄板
のようにみえます。
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