ドイツはトランプの反動?SPDのシュルツ氏が首相候補に
ドイツでは、世論調査で中道左派のSPDがメルケル首相
のキリスト教民主社会同盟(CDU.CSU)を支持率で
上回りました。
その要因は、SPDの党首となったシュルツ氏人気に
よるところが大きいようです。
シュルツ氏とはどんな人物?
2012年の欧州議会議長選挙で当選し、2014年にも再選を
果たしています。
2016年11月、シュルツ氏は3期目を務めることなく、
その代わりに2017年のドイツ総選挙に社会民主党の
首相候補として立候補するつもりであると表明し
た以降、SPDの支持率があがりました。欧州議会議長の
後任には、2017年1月にイタリア出身のアントニオ・タイヤーニ
が就いています。
シュルツ氏は、近年でドイツでポピュリズムを招いた
深い分断からの脱却を目指した、より左よりの政治家
です。
シュルツ氏自身は、メルケル首相との連立に関与した
経験がないために、よりメルケル首相を批判しやすい
立場でもあり、左派の間で連立が組みやすいとも
いわれています。
今年は欧州の選挙が心配だという意見が多いですが
トランプ政権の誕生が皮肉にも左に反動で動いている
のがドイツの今のところの情勢のようです。