ドイツの債務残高と日本国債の保有者
ドイツの債務残高が、約1兆4000億ユーロ、日本円で約
204兆円です。
一方で、日本の国債残高は、9月末の時点で、国債、財融債のみ
で約860兆7000億円です。
国庫短期証券を加えると、1015兆円というとてつもない金額
の残高となります。
そこで、日本国債の保有割合を調べてみると、民間銀行が
32.8%、民間の保険、年金が26.8%、そして日銀が
約183.5兆円抱えており、21.3%保有しています。
日銀は、6月末から、国債残高を増やし、政府の国債残高
の上昇部分を、日銀がこの期間まかなっている計算に
なります。
因みに、日銀は、6月末じてんでは、170兆円だった残高を
9月末には、上記の183.5兆円に増やしています。
政府の債務残高は、この期間に約8兆円増えているわけですが
これを全て日銀が買っている計算になります。
一方で、ドイツに関しては、国債債務残高が約200兆円
毎年増え続けている、日本の国債残高に対して、ドイツは、
新規調達の必要がない、財政のバランスを達成しています。
ECBが国債購入による量的緩和開始の憶測が強いですが、
日本のこの状態をみると、本当に国債購入による量的緩和
が有効なのか、分析すべきなのかもしれません。