
ドイツと周辺国の溝は深まるばかり?
ユーロ圏域内の国債が売られ
はじめています。
ギリシャ国債では、10年利回りが
2013年12月以来9%台に乗せて
います。
イタリア、ポルトガルそしてスペイン
国債も、これだけ米国債券、ドイツ国債
が買われているにもかかわらず、
2ヶ月前の水準まで売られ、すなわち
ドイツと周辺国の利回りの差が顕著に
広がりを見せています。
昨日、イタリア政府が財政計画を
発表しました。
いわゆるEUの基準であるGDP比の3%以内の財政赤字とGDPの60%以内の公的債務
残高は大幅に超えています。
しかも時間的にも長期間超えた状況
になります。
先日、フランスの財政計画についても
ドイツはノーの反応を示し、メルケル首相
は国会で改めて財政規律を厳守する
ことを訴えています。
ECBとの確執は広がるばかりのようです。
ただそれぞれの国の納税者を意識して
政治家が発言することはある意味しかた
のないことですが、ここまで経済状況
が悪化すると2年前のユーロ危機を
思い浮かべてしまうような最近の
ドイツ国債と周辺国の国債の利回り
格差が広まっています。