トルコリラはどこまで下がる?2018年はもう上がらないのか?
トルコ危機が叫ばれているなか、トルコリラは
ここ数日間で急落の後20%戻しています。
トルコリラで収益をあげてえきた人は、トルコリラ
を売り持ちにして、儲けてきましたが、ここ数日間
でみたトルコリラの急反発は、トルコリラの下げ基調
のいったんの終焉をみたことになるのか、トルコ危機
の元凶となっているトランプとエルドアンの動向から
推測してみたいと思います。
トルコリラはどこまで下がるのか?
その答えをファンダメンタルズ的に読み解きには
まずは、この2人の動向、すなわち、トランプとエルドアン
の今後の動向について調べてみたいと思います。
トランプとエルドアンの個人的な問題
トルコリラ下落の背景となっているトルコ危機は、いまや
トランプとエルドアンの個人的な問題と化してきています。
これは、エルドアンが最初にブランソン牧師の解放の代わりに
ハルク銀行の幹部を引き渡すという、トランプの提案を
エルドアンが断ったことに始まります。
その後の展開は、お互いの個人的な問題に終始しており、
今度はトランプがハルク銀行に対して、イラン制裁から逃れる
代わりにブランソン牧師を解放するという、エルドアンの提案
に対してもトランプは却下してしまいました。
ということは、政治的には解決の目処がたっていないという
ことです。
トランプはさらにトルコに制裁を加えようとしている
トランプ政権は、ブランソン牧師の解放を求める
ためにさらなる制裁によって圧力を増す計画の
ようです。
当初この計画に合意したときには、制裁が発動された
後にどのようにして紛争を抑えていくか議論すること
が目的でしたが、トランプとエルドアンが個人攻撃
を強めるにつれて、紛争を鎮圧する議論は行われて
いません。さらに、トランプ政権は、鉄鋼やアルミニウムの
関税を倍増させると発表しました。
この発表についても、トランプが決定を下す前に
省庁間の調整は行われていないようです。
トルコリラの今後の見通しは
政治的要因を見た場合、トランプは経済制裁リスト
に対象製品を増やし、さらなる制裁に踏み切ろう
としています。そしてトルコの金融セクターは、
イラン核合意廃棄によるアメリカの制裁を
8月4日に遡って課し、そして残りの制裁も
11月4日に発動する予定です。
そして、トルコに対して、イランの原油ガスの輸入を
規制するよう圧力をかけてくると思われます。
このように、政治的背景は、お先真っ暗なのですが
市場は、すでにそのことを織り込んで、動いていた
ように思われます。
まとめ
トルコリラ円は一時期15円近辺まで急落しましたが
この数日ものすごいショートカバーで18円台に
戻しています。現在のトルコリラは歴史的な最安値
をトライしていている相場ですが、10年前は80円だった
トルコリラ円が15円ともなると、トルコという国が
なくならない限り、これ以上下がる余地のないところまで
売られてのではないかと思っています。
トルコは対外債務も多いですが、同時に総資本や総資産
も持っています。
そのことからも、個人的には、トルコリラはどこまで下がる?
という質問には、もうほぼターゲットまで下がったという
答えを出したいと思います。