トランプ氏の劣勢はどこまでFXマーケットに織り込まれているのか?
トランプ氏が民主党の対立候補ヒラリー・クリントン氏に勝つためには、
最近の世論調査ではクリントン氏に後れを取っているようです。
トランプ氏が大統領選で勝つためには、オハイオ、フロリダ、ペンシルベニア、
ノースカロライナの主要激戦州を総なめにする必要があります。
民主党と共和党の勢力図も逆転?
トランプ、クリントンの両陣営とも、これら4州が
大統領選の焦点になると見ているようです。
現状クリントン氏は、民主党寄りの州が増加していることもあり、これらの州の
うちの1つでも取れば勝利を手にできる情勢です。
トランプ氏が選挙人の過半数である270人を確保し、
勝利するのは極めて難しくなっているとの見方が優勢のようで、
12年の大統領選と比べると、共和党と民主党の勢力図は変わり、民主党が
はるかに優位になっているようです。
マーケットは大統領選挙をどこまで織り込んでいるのか
いまのところ、市場は夏枯れ相場的な閑散な状態が続いており
大統領選挙の行方については、まだ十分に織り込んでいないようです。
どちらかといえば、選挙までまだ時間があるということで、この秋にむけて
不透明材料として受け止められており、株式市場を中心に高値警戒感の強い
ようです。
ドル円も100円割れ寸前で神経質な膠着状態に陥っており、トランプ氏の劣勢
状態についてはあまり材料視されてないようです。
どちらかといえば、今年のBrexitに見られたように、直前までなにが起こるか
分からないというのが今回の大統領選挙の見方がまだ優勢のようです。
冷静にみれば、トランプ氏の大統領の芽はほぼなくなっているのが、現状で
とくにドル円に関していえば、ここからはドル高に動く余地のほうが多く残されて
いると思います。