トランプ政権がレーガノミクスを踏襲するならドル高、金利高が続く
トランプ氏の言葉の中で、よくレーガン大統領の
名前が飛び出します。
レーガノミクスをわかっての発言かどうかは疑問
ですが、どうもトランプ政権はレーガノミクスが
念頭にあるようです。
レーガノミクスとは
社会保障支出と軍事支出の拡大により、経済を発展させ、
「強いアメリカ」を復活させ、減税により、労働意欲の向上と
貯蓄の増加を促し投資を促進する政策です。
規制を緩和し金融政策によりマネーサプライの伸びを
抑制して「通貨高」を誘導してインフレ率を低下させる政策
というのが主なないようでした。
実際の展開は想定とはかなり異なり、1970年代末からすでに
金融政策はインフレ退治に乗り出しており、政権発足時には
かなり高金利になっていました。そこに、社会保障支出と
軍事支出の拡大と減税をセットにした大型の財政政策が発動
されることになったため、高金利はいっそう拍車がかかり
この高金利は民間投資を停滞させると同時に日本などの外国資金
のアメリカへの流入を促進し、その為替レートをドル高に導
きました。ドル高は、輸出減退と輸入増大をもたらし、インフレ率
の低下へつながりましたが、財政赤字の増大と民間投資の減少と
経常収支赤字の増大ろいう所謂双子の赤字をもたらしたことで
有名です。
長期金利の上昇に備えたほうがよい
トランプ政権の内容は未だ不透明ですが、レーガノミクス
を想定しているのならば、長期金利の上昇まず備えて
おいたほうがよさそうです。
またドル高についても、これに伴って目先は実現する
可能性が高いと思います。