トランプに首にされたコミーFBI長官の罪はなんだったのか
突然の解任劇が起きました。
トランプ大統領がFBI長官のコミー氏を突然
解任しました。
これは、DOJのジェフ・セッション氏らの提言で
トランプ氏が動いたものだが、いったいこの解任
の背景はなんだったのでしょうか。
コミー氏が信頼を失った罪とは
これは、大統領選終盤の真っ只中に、コミー氏が
連邦議会文書を送り、まだクリントン氏のメール
をめぐる捜査が終了していない、と通知する失態
を犯したことです。
結局は、このメール問題はなにもなかったと投票日
直前で発表しましたが、コミー氏は政治的コンセンサス
を生み出す数少ない対象となってしまいました。
この失態は両党からも信用を失う結果となっていました。
コミー氏とはどんな人物?
コミー氏は人生の大半を共和党員として過ごして
いましたが、ブッシュ政権下で副長官、そして
オバマ政権下でFBI長官に指名されました。
コミー氏は、聖人と目されるタイプの人間とされて
いましたが、利己的な行動に走るとして、
とくに大統領選挙さなかに議会に文書を送還したことは
法律的にも手続きに反するとして、ジェフセッション
司法長官との間でも対立を招いていました。
今回の解任劇は、トランプ大統領が司法長官の提言を
受け入れた格好ですが、トランプ氏からは、盗聴問題
などの対応で不満がたまっていたのかもしれません。
大統領選のロシア干渉疑惑がクローズアップ
コミーFBI長官解任劇は、改めてロシア介入疑惑
をクローズアップさせることになります。
クリントン氏のメール問題で批判が多かったことは
まちがいないですが、ではなぜ、その問題で解任する
は今になってからなのかという疑問が与野党から
湧き上がっています。
明らかに、ロシア介入問題にこれ以上FBIに踏み込ませたく
ないという大統領の司法への個人的な介入が明らかに
なったとも言えます。
これで、議会がさらに前に進まなくなることも視野に
入れておくべきと思われます。