デンマークカバードボンドなどのヘッジ外債投資のリスクは?
日本円が、マイナス金利に突入したことで、
外貨ヘッジ付きの外債投資に、魅力的な
利回りがつくということで、証券会社
が盛んに宣伝しています。
その筆頭にあるのがデンマークのカバードボンド
投資です。
カバードボンドとはなに?
カバードボンドは無担保社債と資産担保証券の
折衷です。通常の無担保社債と同様、発行体の
バランスシート上負債として計上されますが、
資産の裏づけを受けるためSPVによる保証を
受けているので高格付けが得られています。
リーマンショックの時に問題となった資産担保証券は
資産の裏づけを元にSPVが発行する債券であり、
発行体のバランスシートには載りませんでした。
資産の価値が劣化すると元利支払が滞るため、
2007年以降の信用収縮に伴い投資家の信頼を
失いました。カバードボンドは、発行体のバランス
シートに残るため、信用リスクも低く、比較的安全
資産として売られています。
外貨ヘッジ付きカバードボンドは得なのか?
世界3位のカバードボンド市場であるデンマーク
の発行体は、 格付け会社や当局から逆風を受けて
います。ムーディーズは、変動金利の住宅ローンの
比率上昇が市場にリスクをもたらすとして、 デンマーク
のカバードボンドが「AAA」格付けを失う可能性が
あると以前警告しています。
デンマークのカバードボンドは、信用力の高さと
利回りの高さで人気を得ていますが、デメリット
もあります。
それは、機動性のなさです。
住宅ローンが担保となっている証券であるので、
長期の投資となり、それを固定することも、
この激動の時代、とくに政治的に世界の物事が
大きく変わろうとしている時には危険なのです。
世の中がトランプ政権に変わり、また欧州でも
保護主義が台頭している時には、我々のような
外の人間は機動性をもったツールを備えておくことが
大事なような気がします。
デンマークカバードボンドに機動性をもたせるには
デンマークカバードボンドは信用力と利回りのよさ
で定評があります。しかし唯一の欠点としては
機動性がないところです。
そこで実質的に機動性をもたせる方法があります。
外債の大きなリスクのひとつが為替リスクです。
デンマークカバードボンドを保有しているなかで
機動性をもたせるひとつの手段としてFX口座をもって
おくのもひとつ方法です。
FX口座は常に使用する必要もなく、なにかあった時の
ために、あるいは、自分自身でなにかアイデアがある
時に、デンマークカバードボンドを保有したまま
FX口座をつかってポジションをとると、結果的に
ヘッジの役割となったり、あるいはさらなる利益追求
につながる可能性があります。
アイデアがないときは、無理してFXポジションをとる
必要もなく、ただ必要なことは、いざというときに
指をくわえてみているだけという、なにもできない状況
だけは避けるためにも、FX口座を開設しておくことは
自分のツールを増やす意味で有益だと思います。
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