ダラス地区連銀報告書について
ダラス地区連銀総裁のフィッシャー総裁が、ダラス地区連銀報告書
を根拠に失業率が6.1%を下回ると、賃金圧力が一気に
高まるとの報告書を根拠にして先日の16-17日の
FOMCで警告したことを明らかにしています。
1982年かあ2013年までの各州ごとの失業と賃金を
めぐる状況を調査し、今回は、テキサス州の失業率
が5.1%に低下しており、その賃金上昇は3.5%
に上昇しており、全国推定値の2.5%を超えている
と推計しています。
フィッシャー総裁は、失業率がさらに低下すれば
賃金の広範な上昇につながるとの警告し、FRBが
来年の春までに利上げに踏み切り徐々に上げて
いくことを主張しているようです。
また、過去のデータから「完全稼働率が達成されたと
確信するまで利上げをまった時は、毎回、リセッションが
発生していた。」ことを指摘しています。
利上げを急激に行うのではなく、ゆっくりと段階を踏んで
行うべきとの主張をFRBのタカ派のコンセンサスのようで
す。
いまや、FRB内のタカ派とハト派議論は、利上げを行う
タイミング、手法に移ってきているようです。