スペインは二大政党の終焉で来年早々にも再選挙?しかし経済指標は今年堅調基調
20日に行われたスペイン総選挙で第1党を維持した与党・国民党が過半数を
大きく割り込みました。
スペインの選挙は他の欧州諸国の場合と同様に、ソブリン債務危機を受けて
出来上がった政治の勢力図を塗り替えつつあるようです。今回の選挙は国民党と社会労働党
による2大政党制の終わりを意味しています。両党を合わせた獲得議席は過半数をわずかに
上回る数にとどまり、4分の3近くを占めた前回の2011年総選挙から大きく議席を減らしました。
極左のポデモス党、中道のシウダダノス党という二つの新党が大量の議席を確保していますが
早急に安定政権が樹立される可能性はほとんどなさそうです。2016年初めに再選挙を行う
との観測が強まっている状況です。
スペイン経済は今年、3%前後のペースで拡大し、欧州4大国の中で最も高い成長率を
示していますが、政治的リスクはこうした素晴らしい経済情勢に暗い影を落とす懸念も
あります。
スペインの債務はイタリアよりも健全なものの、今年のパフォーマンスはイタリア国債の
上回っているという皮肉な結果となりました。
ユーロについては、このスペインやポルトガルのように、政治的不安定リスクが来年も
相場の要因となることも考えられますが、経済指標に関しては悪い時期から回復基調に
あるという事実も頭に入れておいたほうがいいと思われます。
↓今お得なキャッシュバックがあるFX業者ベスト3!