スティーブバノンがブライトバート・ニュースに戻ったことによってドル円市場はどうなる?
スティーブバノンがホワイトハウスから去ることになりました。
スティーブバノンの退任で最も重要な事実は、同氏の離任によって
トランプ大統領にとっては、傾いた政権を立て直すチャンスを
得ることになるという見方もあります。
最も評判の悪かったバノン氏が解任されたことで
バノン氏が黒幕となっていたトランプ政権はどう見ても
大失敗だったと言わざるをえません。
ブライトバート・ニュースの元会長であるバノン氏は
独自の選挙運動スタイルを政権内に持ち込み、ホワイトハウス
の機能不全の大きな原因となっていました。
スティーブバノン氏の政治姿勢は政権運営のための協力体制の
構築には不向きであったようです。
ブライトバート・ニュースから政権批判に回る?
スティーブバノン氏はこのサイトから大統領の側近である
ゲーリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長や
H・R・マクマスター安全保障担当補佐官、ポール・ライアン下院議長
やミッチ・マコーネル上院院内総務など、米国の世界的指導力を支持
する者は誰であろうと攻撃するとの憶測もあります。
一部の保守系団体はバノン氏の退任を政権内での保守的な政策の敗北と
捉えて嘆いているむきもありますが、政権内にはまだ、ペンス副大統領の
スタッフ、コーンNEC委員長の政策チーム、ケビン・ハセット
経済諮問委員会(CEA)委員長、ナオミ・ラオ情報・規制問題局(OIRA)局長
など、多くの保守派が残っています。
また、反移民、反自由貿易を主張する右派を代表する人物も残っています
かつてはジェフ・セッションズ司法長官の補佐役だったスティーブン・ミラー
政策担当大統領補佐官がその代表です。
マーケットは現実的になった政権を歓迎する?
スティーブバノン氏の解任でポピュリスト的な経済失策の
可能性は低下したとの見方もあり、マーケットは肯定的に
みているようです。ドル円市場もこのスティーブバノンの辞任の
ニュースで上昇しました。
これは政権が安定してくとの見方が強まったためだと思われます。
これでドル円市場も安定する?
ドル円行方は現在はトランプ政権に注目があつまっていること
に間違いないです。
政権が安定すれば、また北朝鮮リスクがおさまれば、リスクオン
的な動きとなり同時にドル円も上昇する傾向です。
ただ、バノン氏が辞任しても、結局決め手になっているのは
トランプ大統領の言動です。現在の政権はトランプに振り回される
状態の政権となっており、トランプ氏がもっと自制する
態度をとらない限り、今の不安定な状況は続くと思われます。