スコットランドの住民投票後の行方を占う。
にわかに世論調査で独立賛成派が反対派
を上回る結果出るや否や、ポンドが動揺
し始めています。
とはいえ、みんな心の底では、賛成派
が上回る可能性は低いだろうと思って
いる参加者が大半だと思います。
それでは、それぞれの結果が出た場合
どうなるか推測してみたいと思います。
まずは、独立賛成派が上回った場合、
は、さらに為替、債券市場は衝撃
を受ける可能性が高いと思います。
その場合、スコットランドは英国政府
債務の肩代わりを拒否する可能性が
高いので、特に債券市場への影響
が大きくなると思われます。
為替市場も、もしスコットランドが独立
する場合、英国政府はスコットランド
のポンド採用を拒否しているので、
現地企業が混乱に陥る可能性が高い
と思われます。
一方で、僅差で独立反対派が勝利
した場合はどうなるでしょうか?
もちろん、短期的には好感されて
買い戻されるでしょうが、今後
英国政府がスコットランドにより
自治権を譲ることが予想されます。
カナダのケベック州の独立選挙後
でも見られたように、企業がリスク
を感じはめて、敬遠する懸念が
残ると思います。
将来的にまた住民投票が行われるの
しょうから、独立のリスクはいつも
つきまとうことが予想されます。
スコットランドはすでに財政支出が
域内GDPの50%に達しているにも
かかわらず、英国政府はスコットランド
に配慮する度合いが増えること
が予想されます。
そうなると、2013年度に1080億ポンド
にまで膨らんでいる財政赤字が
さらに悪化する懸念もあります。
英国のGDPにスコットランドが占める
割合は約8%くらいですが、今回の
独立の住民投票の僅差は、英国に
影を落としたと言えるかもしれません。