スキャンダル化しつつあるラガルド・リスト
スイス、ジュネーブに富裕層の口座リストをすっぱ抜いた週刊誌報道が
いま波紋を読んでいます。
個人情報保護法違反で起訴されていた編集長が不起訴となり、そこに含まれて
いるとされる、ギリシャの元閣僚、官僚などの資産と脱税問題に発展して
きています。
問題なのは今月12日に財政緊縮案の国会採決を控えて、国民の不満が頂点
に達していることと、超税機能が不能に陥っているというギリシャの状況が
露呈してしまっていることです。
側近、今月中旬に期日をむかえる債務の借り換えを迫まれいる現状、追加
融資の前提となる法案が頓挫してしまう可能性も否めない状況となっています。
ユーロ円相場は先週指摘した長期の抵抗線を目前に調整局面にはいっている状況
が続いています。このトレンドラインは1年以上にわたっているので、ブレイクする
には不透明材料を払拭することが必要と思われます。