ジョージ・ソロス氏が米株の売り持ちを増やした模様、果たしてポジションの行方は?
S&P500が昨日は最高値を更新しました。
エマージング市場は夏場の閑散のなかでも好調で中国株も
レンジの上抜けしています。
しかし、この人は一貫して米株のショートポジションをふやしているようです。
一貫して株式ショートのポジション形成
ジョージ・ソロス氏が米株式市場に対して弱気の見方を一段と強めて
います。同氏が率いるソロス・ファンド・マネジメントが15日、米証券取引委員会
に提出した第2四半期(4-6月)の四半期保有有価証券報告書で明らかになりました。
今回の報告書によると、ソロス・ファンドの6月30日時点でのS&P500種株価指数に
連動する上場投資信託(ETF)のプット・オプション(売る権利)保有数は約400万口
に増やしています。3月31日時点の210万口からほぼ倍増した恰好です。
金のポジションは利食い売り
また、ソロス・ファンドは金の保有を大幅に縮小するとともに、カナダの金鉱大手
バリック・ゴールドの株式など第1四半期(1-3月)に取得していた株式を大量に売却
しています。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が組成した金相場に連動するETF
の保有量も大幅に縮小しています。。金ETFについては第1四半期には約100万口の
「コール・オプション(買う権利)」を取得していました。第1四半期に購入したカナダ
の鉱山会社シルバー・ウィートンの株式についても同期に全て売却した。
ソロス氏は、保有していた金のポジションは利食いをし、ショートにしていた
米国株については、あまりうまくいっていないようです。Brexit直後の6月末に米株
ポジションのショートを積み増していますが、現在はご存知のようにレコードハイ
を記録しています。